オークバーク


自然由来の材料のみを使ってなめした希少な革オークバーク

オークバークとはイギリスからやって来た、一説には2000年以上続くといわれる伝統的な方法に従って、オーク(樫)の木に含まれるタンニンだけでなめす、特殊で希少な皮革です。オークバークはその品質の高さと希少性から、国家や貴族のご用達として納入された歴史もあるほど格式高い皮革でもあります。

牛のショルダー部分の皮革を、オークの木のみを使って長い時間をかけてなめすため、安直な大量生産には向きません。したがって現地イギリスでもオークバーグを生産する生産者は極めて少なく、現在も生産を続けているのは、限られた地方の小規模な業者のみです。しかもそのような業者は原料となる牛の皮革の他、なめしに使用するオークの材木や水、それに油脂などの全材料もすべて業者の地元ので生産されているものから調達し、化学薬品は決して使うことはありません。

非常に手間とコストのかかる生産法です。しかし染料や顔料を一切使わないため、革そのままのナチュラルな色と風合いが仕上がった製品には残ることになります。

このようにしてなめしたオークバークは硬く反発力の強い、コシのある皮革に仕上がります。現在の主な取引先は靴メーカーで、靴底に使用されることがあるほど丈夫な革です。

この天然の力のみを利用した丈夫な革は、独特の風合いを持っています。丈夫でコシの強いオークバークを革小物に使用した場合、使い込むに従って風合いが変化するエイジングの様子が特に素晴らしく、わずか半年ほどでもともとはナチュラルな色合いの革の表面が使い込んだような艶のある飴色に変化します。しかもオークバーク独特の強いコシは保たれたままでです。

現在販売されているオークバークの革小物は、オークバーク自体の色合いをそのまま生かした「イングリッシュオーク」、やや濃い色合いに仕上げた「オイルブラウン」、そして特殊な染色技術を使って仕上げられている「ブラックリーフ」の3色です。染料を使った「ブラックリーフ」を除いた他の2色は、使われるオイルの量だけで色の調整を行っているという念の入れ方です。

その堅牢さと経年変化の具合が特徴的な希少な皮革であるオークバーグは、コイン入れや長財布などの紳士小物に極めて適した素材であるといえます。自然の風合いをと表面の経年変化をそのまま楽しむオークバーグはとても個性の強い皮革ですが、一生ものとして長い付き合いを楽しみたい方を裏切ることは、決してありません。”

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