コードバンとは
コードバンとは、革の種類の一つで、革の宝石とも呼ばれている皮革です。
素材は馬で、一頭の馬から極わずかしか取れない事から、非常に稀少性が高い素材として知られています。
コードバンは、馬の臀部にあるおよそ2mmのコードバン層からだけ取る事が出来る皮革で、繊維が非常に繊細で、緻密である事から、高い強度を持つと言われています。
同時に高い耐久性もあり、コードバンを使用して作られた物は、高級な扱いを受ける事が多いものです。
このような特徴から、財布等に使用される事が多く、その魅力に魅了された方は、長く愛用する傾向があると言われています。
コードバンを加工した物が本皮革
前述した通り稀少性の高いコードバンに、イギリスが誇る加工を施した物が本皮革と言われています。
光沢ある表情が美しいコードバンに、ブライドルレザーを思わせるような加工をする事を指します。
ですがブライドルレザーとは違い、ロウをスプレーで振りかける事により、革の表面にブライドルレザーのようなロウを浮かび上がらせる事が出来、そのロウを磨き取る事で、本来のコードバンからワンランク上の素材として、光沢感や高貴な品格を表現する事が出来ると言われています。
こうして加工されたコードバンは、上質な本皮革として非常に貴重な物であり、コードバンの王様と呼ばれる事もあるそうです。
コードバンのお手入れ
コードバン製品は使い始めはやや固い印象を受けますが、使い込む事で馴染んでくると言う特徴があります。
色合いや風合い等が使い方によって個性的に表現されるようになり、使い込み感を感じる事が出来ます。
始めのうちは表面が白っぽくなっている事が多いのですが、これはロウを革に吹き付けてある為で、気になるようであれば、柔らかい布等で、表面を優しく撫でてコードバンにロウを馴染ませるようにする事が必要となってきます。
ロウがコードバンに馴染んでくると独特の光沢感や高級感が一気に増します。
普段から乾いた柔らかい布等で、ホコリや汚れを落とし、撫でるようにお手入れをする事が長持ちさせる秘訣と言えるでしょう。